12月17日が未病の日に制定されました。
12月17日は「未病の日」
日本未病システム学会では、「未病の内に自分で治す、気づきの日」として「未病の日」を設定しています。
実はこの日は貝原益軒の誕生日なのです。
我が国には「養生」という切り口で健康法を説いた未病の達人がいました。
貝原益軒です。
彼は1713年に何と83歳で全8巻(約10万文字)の『養生訓』を書きあげました。
「身体は天地より、そして父母より授かりしもの、決しておろそかにしてはならない。」これが『養生訓』の出だしであり、当時としては反骨のモットーになり、著すにはかなりの勇気が要ったに違いありません。
飲食生活をはじめ精神面に至るまで、生活習慣全般にわたり具体的な指導が書かれていますが、そのキャッチフレーズは「腹八分目と軽い運動の奨励と軽口の戒め」です。自己制御が基本にあります。
その「養生訓」に未病のことがしっかり書かれています。
貝原益軒が言うには「未病とは、病気になる内欲(過剰の食欲、怠惰な心、色欲、睡眠欲)を抑え、外邪(かぜ、感染症、ストレス)を防ぐように心がけること。
聖人は病気になる前から養生に励め」と述べています。
腹八分にして軽い運動の励行はまさしく現代のメタボ対策でもあり、ロコモ(不運動による運動機能障害)対策でもあります。
私たちは、貝原益軒の教えを現代にも当てはまる教えとして「未病の日」を広く普及していきたいと思います。